2019/06/20 09:47
犬や猫の尿を採取してから室温に放置しておくと、尿中の雑菌がみるみる増加し、酸性だった尿でもアルカリ性になりがちです。
それ故、自宅で採取した愛犬愛猫の尿を動物病院に持参するときは、必ず保冷に注意してください。
保存尿のpH変化とともに起こるのは、尿に溶けていた燐酸塩類(燐酸・アンモニウム・マグネシウム)も析出(結晶化)です。
ですが、このような極微小な尿結晶は無害です。
大きさが数ミクロンにすぎない微小な尿結晶によって膀胱粘膜や尿道粘膜を傷つけられるはずがないのです。
それ故、顕微鏡でなければ見えない微小な尿結晶は無害であり、血尿の原因にはなりません。
なので、ただちに酸性尿にしなくてはと焦って、投薬や高い処方食に変えるなど、必要はありません。
どうか、毎日の運動励行を怠りませぬよう。
愛犬・愛猫をしっかり運動させてあげれば尿は酸性化するし、肉や魚、穀物などの酸性食品を食べさせてあげれば弱酸性~酸性の尿が出てくるのです。