2019/06/17 13:35

そもそも、犬や猫にとって、安全で快適な室内で暮らすというだけで、尿がアルカリ性になりがちです。

運動が不足すると筋骨からカルシウムや燐酸塩類が流出し続けてしまいます。

それ故、室内で暮らす犬や猫の尿には常に三重燐酸結晶が析出し続けていても不思議ではないのです。

でもそれらを気にしていたらキリがありません。

尿に結晶が出るのは当たり前のこと。不要物を体外へ捨てるための正常な生理現象にすぎないのです。

もうひとつ、気にする必要のない理由は三重燐酸結晶の特性です。

尿がpH7.0以上の中性~アルカリ性になると析出し、pH6.8以下の酸性尿で溶解します。

尿が弱酸性以下になれば自然に消えるのです。

目に見えない微小な三重燐酸結晶が愛犬・愛猫の尿に析出しても、じきにおしっこで排泄されるか、または、膀胱内の尿のpHが弱酸性以下になれば、三重燐酸結晶は溶けてしまいます。