水晶や塩などの結晶はX線を透過するので、X線フィルムに写りません。それと同様に「ストラバイト」も結晶なのでX線検査ができませんでした。

ところが技術の発展は日進月歩。こんなに厄介な異物であった「ストラバイト」は過去のものになり、今や缶詰業界では死語になりました。

どんな技術がストラバイト問題を解決したのか？

それは発見のおかげです。

缶詰内のｐHがアルカリ性になると溶け出た骨成分が結合して結晶化する。

それなら、製造段階でクエン酸などを添加し缶詰内のｐHがアルカリ性にならないようにすれば良かった。

たったこれだけの発見で厄介な「ストラバイト」がサケ缶やカニ缶から消えたのです。