2019/06/11 13:58
「中島先生 ごぶさたしております。
うちの♂猫ハーポも17歳になり、秋まで元気でいられたら18歳になります。
最近では後ろ足にあまり力が入らなくなり、散歩も思うように行けませんが、生肉ご飯もガツガツ食べて、元気にしております。
結晶はもうできなくなりましたが、膀胱アトニーのためか、まだどうしても慢性膀胱炎が完治しません。 尿pHは6.4~5.8を行き来していますが、細菌は少なくなってはまた増え、と繰り返しています。
もう抗生物質は飲ませていません。
R型スティックの詰替1袋、注文します。どうぞよろしくお願いします
「M様
ハーボ爺さんの尿pH5.8~6.4は、もうじき18歳の老猫らしからぬ良好な状態です。必ずしも全ての老猫がそうではないのですが、老化が進行して動脈硬化=血行不良になると、pH5.4前後の酸性尿が出続けるようになり、まもなく穏やかに老衰死を迎えるようです。この図式に当てはまるかどうかわかりませんが、もしかしたら、ハーポ爺さんは20歳以上も長生きするかもしれませんね。
無病無傷のまま老衰死できる幸せな老猫は稀有です。慢性膀胱炎くらいの故障はしょうがないことかもしれません。膀胱アトニーを抱えながら17歳まで長生きできているのは、生肉+米を常食としてこられたことの成果だと思われます。 飼い主として、堂々と自慢できることです。
よろしければ、私のHPにハーポ爺さんの写真と一緒にM様のコメント(自慢話大歓迎)を、お寄せいただけますれば誠に幸甚に存じます。敬具」 Dr.中島健次拝
「中島先生 お返事ありがとうございます。 pHスティック、楽しみにお待ちしています。
それと、HP掲載のお話もありがとうございました。
ハーポ爺さんは(笑)今は、全体で言うとお肉+お魚6割、野菜4割ぐらいのご飯を食べていてお肉オンリーのご飯ではないので、先生のHPにふさわしくないのではないでしょうか?(^^;; )
お肉のご飯に変えたときに、急に市販フードから移行したもので、腎臓の数値、特にBUNの数値が上がってしまい、ハーポの経過を知らない獣医さんには、きっと、もう腎不全ですね、と言われてしまうぐらいの数値になってしまったのです。
それでお肉だけのご飯が、少し怖くなってしまったのもあって、今は年齢のことも考えて、半々だったお肉と野菜を、また少しだけお肉を増やしています。
野菜を加えてるのは、猫は胸焼けして草を食べる、ということと、猫の獲物の胃の中に、消化中の草などがあるからだと、手作り始めの頃に聞いた次第です。
ただ、本来の猫の本当のご飯は、鳥丸ごと一羽とか、ねずみ一匹なんですよねえ?
そういうことだと、お肉9割、野菜1割で充分ですよね。。。これからも改良の余地ありですね~。
ハーポは子供の時から好きなように外で遊び、外猫と縄張りで喧嘩して負けてくるようなことはなかったですし、獲物をたくさん捕ってきて、私に見せてくれました。
3歳の頃に一度ストラバイトの結晶ができましたが、そのときは療法食で過ごし、13歳の終わりまでドライフードを食べて生きてきましたが、その時に、膀胱にいっぱいの小さなストラバイト結石が見つかり、2回の入院ですっかり弱ってしまい、私の布団でぼんやりと過ごしていました。
このときに、もう膀胱アトニーになっていました。それからは元気になってもらいたいからと、色んなフードを試してみたり、手作り(肉食)に移行して3年、今現在に至ります。
結石ができてしまって、かわいそうなことになってしまったのは、早く気がついてあげれなかった、私の責任です。ですが、病気以外では、ハーポは、本来の猫らしい生活ができたのではないかなぁ~と思っています。それは、私にとってもうれしいことの一つです。
中島先生のHP、たくさんの方が参考にして、悩んでる方も救われていると思います。
先生のpHスティックは、とても使いやすくて有難いです。
私の知り合いの人も、うちの猫を死ぬほど運動させたら、尿のpHが下がった、やはり運動は大事だ、と喜んで言っていました。これからも楽しみにしています。」 M(東京)
「M様 年寄りの猫や犬には、好きなものを好きなだけ食べさせて、静かに老衰死させてあげてほしい、というのが私の願いです。
野菜を混ぜても長生きできた格好の実例として、ご愛猫の食餌内容は非常に貴重なものと思われます。ぜひ貴メール全文を私のHPに掲載させていただきたく、重ねてお願い申し上げます。
幸いにしてお許しいただけますなら、恐れ入りますが、ご愛猫の写真を電送していただけませんでしょうか? それと、匿名ご希望でしたら、ご指示願います。敬具」 Dr.中島健次
「中島先生 お返事ありがとうございます。ハーポくんもいつまで生きれるかわからないので、記念にHPに載せていただいてもよろしいでしょうか?(笑)
ハーポ爺さん今は、父のお酒のおつまみのお魚を、おねだりするのが日課になっています。
猫は肉食でも、お魚が大好きですよね?
今はなかなかご飯ぐらいしか楽しみもないので、おねだりは止められません(笑)。
私の名前は東京のMさんでお願いします。それと写真のことですが、今は携帯で撮った写真ぐらいしかないので、また改めて、後日写真だけ送りますが、それでもよろしいでしょうか?
それでは、よろしくお願い致します。」 M(東京)
「M様、HPへの掲載をOKしてくださり、誠にありがたく心から篤く御礼申し上げます。
とりあえず、貴メールをHPに転載させていただき、ハーポ爺さんの写真を待って発行させていただきます。どうぞ、お気に入りの写真を電送してください。コメントも歓迎いたします。敬具」 Dr.中島健次拝
「先日のお話の写真ができました。最近私の布団で寝ていたところを襲いました(笑)。
サイズを変更したり、好きなように載せてくださって大丈夫です。
ちなみに体重はほとんど変わっていなくて、6キロ以上あります(汗)。
それではよろしくお願いします。 M(東京)
「中島先生が作ってくださったハーポの欄を読むと、 結石症の為、ハーポの尿pHが知りたくなってもうすぐ4年ですね~。 感慨深いものがあります。
あの時かかっていた獣医さんに、この子は肥満だし「長生きできない」と言われましたが、 まだこうやって元気に暮らしているのは、とても幸せなことです。<ナイショのこと削除>
振り返る機会を下さって、どうもありがとうございました。」 M(東京)
「M様、 ナイショ話をうかがい、ずいぶんお若いので驚きました。 きちんとしたメールの文章を拝読させていただき、てっきり私と同年配だろう。 中学か高校の国語の元教師で、定年退職したばかりの初老のご婦人だろう、 というのが私のイメージでした。だから、パソコンが上手になられただのと失礼なことを申してしまったのです。 どうも、スミマセン。 私のイメージが大外れだったとなると、まだまだ日本の教育レベルも捨てたもんじゃありません。
それはともかく、ハーポ爺の年寄りじみた顔写真を見ているうちに、なんだか私の萎びた老顔が重なってきました。 以前から私は老人や老犬・老猫の過剰診療を苦々しく思っており、「好きなものを好きなだけ食べての老衰死」を標榜しております。
でも、もしかしたら、副交感神経を刺激して血管を拡張することにより、動脈硬化による老衰死をストップできないまでも、多少は長生きできるのではなかろうか。 副交感神経が作動すると尿がアルカリ性になるから、尿のpHチェックによって老人の寿命延長が期待できるのでは…?
ならば、せっかく野菜(アルカリ性食品)を食べるハーポ爺さんには、今まで以上に野菜を食べさせ続けると共に、生肉ご飯(酸性食品)を徐々に減らしつつ、煮干やシラス(魚骨=カルシウムを食べるのでアルカリ性食品)、牛乳、豆、豆腐などのアルカリ性食品を増やしてみては…?
イヤ、止めた方が良い。尿を無理やりアルカリ性にすると、発ガンの危険があるかもしれない。 それは絶対に避けるべきだ。 でも、現在、ハーポ爺さんの尿pH5.8~6.4。 これが次第に低下してpH5.6前後になったとき、もう死期は近い。 そうなる前に、pH6.4前後の弱酸性尿を毎日一度でも出せるようにアルカリ性食品を食べさせる。 それが長寿に有効かどうか、何百例、何千例の実験を重ねなければ結論は出ない。M様に勧めない方が無難だとする理性が働く一方、いつか誰かが突破口を開かなければ物事は先に進まない、という囁きも聞こえて参ります。敬具」 Dr.中島健次拝