2019/06/11 13:38


ロシアンブルー

[我が家の猫(ホウプ)はこの春先より調子が悪く、何度か膀胱炎や尿道閉塞を起こしております。 最近では2週間ほど前に尿道が閉塞し、1週間の入院となりました。
現在は数日に一度、点滴のため通院中です。
 ウチの猫の場合、石は出来ておらず、結晶も出来かけ予備軍といった状態で、尿道閉塞を起こしているのは結晶ではなく、白く柔らかな練り歯磨き状のもの、という不可思議な状況です。
 病院ではその物質が何かは判明せず、もしかしたら膀胱の壁がはがれたものかも、とのこと。
 現在は、抗生剤を投与しながら様子をみている状態で、念のため食事は結石予防のものを食べています。家で猫の尿検査をすることで、少しでも体調と尿道閉塞の関係がわかればと思っています。それではどうぞ、よろしくお願いいたします。」        「REII」(大阪) 

 「REII様 朝から外出していて返信が遅れ申し訳ございません。
猫の尿道閉塞の原因がストラバイトや小結石ではなく、白色ペースト状の物質であることは珍しくないそうです。その物質が膀胱粘膜の剥離したものではなかろうかとの話も聞いております。
 でも、粘膜剥離だとして、剥離のメカニズムは明らかにされてないようです。
私が推察するに、もしかしたら膀胱内にアルカリ性の尿が長時間滞留することによって粘膜が腫れて爛(ただ)れて出血し、粘膜がゴソッと剥がれ落ちてしまうのでは…?
 机上の空論はさておき、本日からジャンプを励行してみられますよう、お勧め申し上げます。
膀胱や尿道口の痛みを気にしてジャンプを嫌がるなら、心を鬼にして床に落としてあげましょう。

 スティックが届きましたら、直ちに尿pHをチェックなさり、もしも弱酸性~酸性の尿が出ていなければ運動不足ですので、運動量を増やしてやってください。
 毎日一度でも弱酸性以下の尿が順調に出てくるまで、なるべく生肉や生魚を食べさせていただきたいのですが、食べてくれなければハムや鰹節などでも構いません。
 なお、抗生物質はムダだと思います。膀胱炎モドキをご参考にしていただければ幸いです。
迷われましたら、どうぞ遠慮なくメールしてください。敬具」    Dr.中島健次拝

 「中島健次先生 お世話になっております。
さて、先だってのメールにて色々アドバイスいただきまして大変感謝しております。 ありがとうございます。 尿道にペースト状のものが詰まることは珍しくないと聞いただけでも、むやみに不安にならずにすみます。

 〉本日からジャンプを励行してみられますよう、お勧め申し上げます。
はい。 意識して運動させようと思います。 生後1年を過ぎるまでは体の発達を気にかけていたこともあって、ほぼ毎日一定時間、猫の息があがるまで遊んでいたことを思い出しました。
 成猫になって去勢もしたからと、最近無理に遊ばせる事をやめていました。
結果、1歳半で膀胱炎をやりました。先生の仰るとおり、確かに運動不足だったと思います!

 もしかしたら運動不足を解消すればいいだけの、メタボ気味な猫というだけかもしれないのに、尿の結晶もみられないのに尿道がつまるなんて、うちの猫はそういう体質なのだ、これからはことある毎に闘病生活なのだ、とあきらめかけていました。 バカですね。
猫の体調を心配するあまり、全てに神経質になりすぎていたと思います。
先生のウェブサイトを読んで、そう気付きました。
 今は毎日おもちゃを追っかけさせたり、ソファやベッドに向かって放り投げています。
投げられて怒っているのか喜んでいるのか、着地したらすぐに戻ってきてじゃれついてくるので、何度も投げてやっています。おしっこもよく出ています。 尿pHは、今のところpH6.06.4のあたりです。検査する事で飼い主も気持ちに余裕が持てるので、使用してよかったです。

 これからは、闘病生活ではなく投猫生活!
プラス思考で猫の体調管理をしていきたいと思います。 これからも、先生のサイトとpHスティックにお世話になると思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。」     REII(大阪) 


 「REII様、お願いです。貴メールを私のHPに掲載させてください。
『闘病生活ではなく投猫生活!』、とても良いですね。 ベリーナイス! こういう気の利いた表現力が私は大好きです。 お差支えなければ、ぜひ私のHPに貴メール全文を掲載させていただきたく、伏してお願い申し上げます。 もしも幸いにしてお許しいただけますなら、ご愛猫の写真を電送していただけると幸甚に存じます。匿名ご希望なら、ご自由にどうぞ。
 一番肝心のご愛猫の尿について一言、私の所感を申し述べさせていただきます。
尿pH6.06.4あたりとのこと。これなら確実にストラバイトの予防OKです。
 ストラバイトはもちろんのこと、心配なされていた「練り歯磨き状のもの」による尿道詰まりも起こらないはずです。敬具」                      Dr.中島健次拝


 「中島先生 お世話になっております。当該ページを拝見いたしました。ありがとうございました。
嬉しいと同時に、なんだか気恥ずかしいです。
 本日、ホウプの通院日で、家で採取したオシッコの検査をしてもらいました。
白血球の値も異常なく、細菌もなく綺麗なオシッコで、抗生物質も終了ということでした。
 これでひとまず健康を取り戻せたかな、と家族で喜んでいます。 一緒に遊ぶ時間も増えて、ホウプも嬉しそうです。これからも楽しく健康維持していきたいと思います。
 梅雨に入ったといいながら、梅雨らしくない日が続いておりますが、中島先生もどうぞ、お体にお気をつけてお過ごしください。これからもワンちゃん猫ちゃんのお手紙が増えていくのを楽しみにしています。それでは、失礼いたします。」         REII(大阪)