2019/05/21 10:31
猫の尿線カットは容易じゃありません。 排尿中にpHスティックを股間に差し入れることを嫌がる子もいます。 また、散歩に連れ出せば必ず排尿する犬と違い、決まった時間にトイレへ行く猫は滅多におりません。 そのため、トイレに行きそうな気配を素早く察知して後を追わなければなりませんが、そんなヒマはないという飼い主さんが圧倒的多数です。
そこで、猫の尿のpHチェック法として、以下の2法を紹介させていただきます。
(1)排尿中の尿線カット
もしも幸いにして飼い主様が愛猫に信頼されていて、何をしても嫌がられないのなら、
①愛猫がトイレにしゃがんだとき、ちょっと失礼と声をかけ、左手でぐっと尻尾を持ち上げる。
②右手に持ったpHスティックを、お尻の下の隙間に挿入し、スティックに尿が当たった感触を指先で察知した瞬間、お尻の下からサッと素早くスティックを引き抜く。
③尿がpH試験紙に命中してなければ、スティックを斜めに傾けて尿滴をpH試験紙に染み込ませる。
排尿中に尻尾を持ち上げれば尿線が見える (そら君)
上の写真のように容器を置いて採尿しても良い。
(2)簡便なpHチェック方法
飼い主様がトイレに近づくと排尿を止めてしまうなど、どうしても排尿中の尿線カットが難しい場合は
排尿後すぐの濡れた砂にpHスティックを突き刺す。
それだけでおおよそのpH値を測定できることがあります。その場合、即固まってしまう砂は難しいので、新聞紙やビニールを一部敷くと良い。
ただし、排尿後、時間が経っていると正確なpH値ではなくなるので、新鮮な尿でチェックしてください。