2019/05/21 09:51
「中島先生、お久しぶりです。 pHスティックのお陰で、その後ストラバイトを発症することもなく愛犬『ぽぽ』は元気に過ごしております。 先生のご指導により野菜・果物を与えず(以前は野菜スープに蒸し野菜など恐ろしいことをやってました)、毎日の散歩1時間で尿は良い状態になっている様です。今後もpHスティックのお世話になりますので、よろしくお願いします。
先生、1つだけ質問させて頂きたいのですが、処方食(食物アレルギー用ウォルサムセレクトプロテイン)を食べさせており、以前から感じてたのがちょっと塩辛いんじゃないのかなってことです。 塩分はクレアチニンを上昇させる要因になるのでしょうか?
先月『ぽぽ』の食欲が落ち、散歩に行きたがらないので動物病院で血液検査をしてもらったところGOT64.0・ GPT286.0・ CRE1.6(正常値は1.4だそうです)。で、肝臓の薬を2週間処方されその後又血液検査をしました。
それぞれGOT32.0・ GPT85.0・ CRE1.4と下がって一旦薬を止めて様子を見ることにし、それから約20日後に又血液検査をしました。すると、GOT39.0・ GPT95.0・ CRE1.5と若干上がっていて再度肝臓の薬を2週間処方されました。
動物病院の先生は、肝臓よりもクレアチニン(BUNは正常値です)の方が心配だが、原因不明と言われました。飼い主としては何だかすっきりせず、自分なりにあれこれ考え込んでしまいます。
『ぽぽ』の方は、いたって元気でよく食べてます。もともと食物アレルギー(飼い始めて半年程でようやくアレルギーでは?と気付きアレルギー検査をして食材を特定できました。 魚以外の肉類、小麦、大豆、昆布などです)で、市販のドッグフードにはアレルギーの原因食材が何らか入っているため、ウォルサムセレクトプロテインという魚をたんぱく源としている処方食をたべさせてます。
今回の血液検査と正常値だった時の血液検査との期間で変わったことといえば、フロントラインを舐めてひどいアレルギー症状となり、ひどい咳が続き10日程でようやく回復した出来事と処方食セレクトプロテインに使われている魚がカペリンからブルーホワィティング(たらの一種)に変更になったことしかありません。
経過が長々となって申し訳ありません。現在は私の勝手な推測で塩分が少ない缶詰(これもアレルギー用処方食です)とドライフードを半々で、ドライフードについてはその半分をお湯で塩抜きしてふやかしをあげてます。これでCREが下がってくれるのか試しているところです。
尿pH以外のことでの質問はご遠慮しないといけないと思いつつ、原因がわからず心配で書き込んでしまいました。 ご多忙中申し訳ありませんが、もし、不都合でなければご意見をいただけませんでしょうか。
「K.H.様 3回目のご発注をいただき、誠にありがとうございます。R型スティックの詰替2袋を、本日10/22(月)、これから郵便で発送いたします。
〉塩分はクレアチニンを上昇させる要因になるのでしょうか?
◆申し訳ございませんが、私は不勉強で回答不能です。でも、ちょっと教科書を見てみましたら、 「筋肉中に含まれるクレアチンが脱水分解してクレアチニンの形で排泄される。一日の排泄量は個人の筋肉量によって異なり、食物の摂取量には影響されない」、と書いてありました。
この教科書の記述から考えますと、ご愛犬は2歳半の成長盛り。もしかしたら、毎日の散歩励行によって、四肢の筋肉が増量しただけのこと、ではないのかしら?
ちなみに、私が学生の頃の古い教科書には、クレアチニン正常値が100~300mg/dlとなっています。
これとCRE1.6との関係が分かりません。お役に立てず誠に申し訳ございません。敬具」
Dr.中島健次拝
「中島先生 お忙しい中、早速お返事いただきまして恐縮です。
先生のおっしゃる通り、確かに当時7月でしたが、梅雨も終わりようやく毎日のように散歩に出かけることができたそんな時期で、頑丈な体をつくらないとと思いポメラニアンという3キロ弱の 小型犬にしてはちょっとハードな1時間半位の散歩になることも・・・。
そのせいかもしれません。お陰様で逞しい脚の筋肉です。
食事内容がいけないのでは?と固執していた私の気持ちも少しやわらぎました。
愛犬は今日も元気に食べて、おもちゃをひっぱり回して遊んでおります。 これで、いいんだと思えることができました。 大変、参考になりました。ありがとうございます」
「K.H.様 ポメラニアンが1時間半も歩けるとは、ビックリ!です。
コーギーなどの中型犬だって、そんなに歩かせません。ぜひ私のホームページに、ご愛犬の写真と貴メールを掲載させていただきたいのですが、お許しいただけませんでしょうか?
できますれば、散歩中や散歩後のご愛犬の尿pHのデータや貴コメントを追加していただけますと、誠にありがたいのですが…。もちろん無理強いはしません。敬具」 Dr.中島健次拝
「10/23に先生よりメールをいただきながら、先日より少々忙しくしておりまして、メールの確認が今日となり、取り急ぎお返事のメールをさせて頂きます。
遅くなり大変申し訳ございません。
1時間半のお散歩は週に2~3回、あとは1時間程度なんですが、驚きになられるとは全く思ってませんで、私達にとってはごくごく日常のことになっています。
でも、それは現在のことで「健康の為には散歩」と教えられたのは、『ぽぽ』が手につけられない暴れん坊で困り果て、あるしつけ教室に通ったのがきっかけでした。
もちろん、ストラバイト発見からネットで中島先生のHPに出会えて、やっぱり、散歩は大事!と、さらに確信を持ったことは言うまでもありません。
先生のHPに掲載させて頂くにつきましては、私の方では何の問題もございません。 もし、ストラバイトでお困りの方に体験談としてお役に立てれば、こんなに嬉しいことはありませんので。」
「『ぽぽ』の散歩の効用と散歩前後のpHチェックの結果をご報告します。計5回、散歩の前後それぞれ1時間以内の尿でのpHチェックをしてみました。 いずれも散歩時間は約1時間です。
食事は食物アレルギーの為、ウォルサムのセレクトプロテインのみ。野菜や市販のおやつ類は禁止しています。
散歩前の尿pH ⇒ 散歩後の尿pH
1回目 6.8 5.6 (測定日の記録失念)
2回目 6.6 5.6 ( 〃 )
3回目 6.8 5.6 (11月12日測定)
4回目 6.4 5.6 (11月14日測定)
5回目 7.6 6.8 (11月15日測定)
ご愛犬「ぽぽ」(ポメラニアン♀2歳7ヶ月)
いずれも0.8~1.2の範囲で尿のpHが下がりました。ストラバイト撃退には、散歩の効果が非常に大きいと思います。
1年前に通ったしつけ教室では、常に十数頭の犬を預っていましたが、午前と午後の2回、それぞれ1時間30分の散歩と近くの公園で30分程度のボール遊びが日課でした。
ゴールデンなどの大型犬から、チワワのような超小型犬まで、高齢犬以外は全頭同じコースで散歩をさせていました。 そこにいる犬達は無駄な贅肉が無く、触ると背中も脚も硬い筋肉です。
チワワが1時間も歩けるの~?と最初は驚きました。 しかし、ぽぽも同じコースに参加させてもらいましたが、予想外に平気な様子。
「散歩をする犬は病気をしないよ」と言われ、食物アレルギー、膝蓋骨脱臼(両膝)など虚弱体質の改善にと最低1時間の散歩を始めました。ぽぽにとっては、実際に散歩の効用は色々とありました。
【車酔い】 車に乗って5分もたたないうちに嘔吐、動物病院に行くにも具合が悪くなってましたが、今では何時間でもOKです。
【回復の早さ】 飼い始めて、すぐの健康診断でパテラが緩いことがわかり、将来は手術になるだろうと言われました。案の定、膝蓋骨脱臼となり半年ずらして両膝とも手術をしました。 1度目はまだ散歩をしていなかった頃です。 2度目の時は、手術前に調子の良い時をみて散歩をさせ筋肉をつけさせました。 確かに2度目の手術後は前回よりも痛みが軽く、1週間できれいなおすわりが出来るようになりました。 抜糸後、少しずつ散歩時間を増し現在に至りますが、全速力でも走れるほどになり、手術したことを忘れてます(しかし、階段の昇降、ジャンプはさせません)。
【食物アレルギーの軽減と食欲旺盛】 飼い始めてすぐに嘔吐、下痢を繰り返し、どうしたものか途方にくれる程でした。ようやく私もアレルギーなのか?と気付き検査をしたところ肉類のほとんど、大豆、昆布類(どれも市販のドッグフードの原材料となるものばかり)など7種類が陽性でしたが、そうでないものでも嘔吐する場合もありました。 処方食の缶詰でさえ、耳が真っ赤になる始末で、当然いつも食欲不振、胃酸過多による胃液の嘔吐でした。 現在ではそれも無く、たまに与えるガムにも反応しなくなりました。 処方食もよく食べるようになり、何より嘔吐が全く無くなりました。
【ストラバイトの消滅】 膝蓋骨脱臼の手術後は、もちろん散歩もできず寝てばかり、おまけにその頃、何も知らない私は、食欲のない「ぽぽ」に野菜を煮込んだスープを処方食に混ぜて何とか食べさせていました。 毎日のように温野菜なども・・・。 その後、たまたましてもらった尿検査でストラバイトの結晶が出ました。中島先生のHPを拝見させていただき、救われた次第です。
今ではpHスティックで毎日1度は確認しています。
以上となりますが、何かの参考になれば幸いと思っております。
「ぽぽ」の写真も添付させてもらいました。 ポメラニアン ♀ です。」