2019/05/20 13:32
pH試験紙を貼り付けたスティック先端部)で尿線カット(素早くサッと瞬間的に横切らせる)をするとき、♂犬は片足を上げて排尿するので尿線が見えます。したがって、いとも簡単に新鮮な尿のpHをチェックできます。
また、♀犬の場合でも柴犬より大きな犬種であれば、尿線を目視できますので、尿線カットはそれほど難しくはありません。
ちょっと厄介なのが小型種や短足種の♀犬です。 屈んで覗いても、尿線が見えません。そこで、排尿姿勢をしたとき、すかさず股間にスティックの先端部を突っ込んでください。
そのとき、排尿中の尿線が見えなくても、「釣の当たり」を感知するように、尿がスティックに当たった瞬間を指先で敏感に感じ取ることができます。
雌犬などの見えない尿線カットは尿がスティックに当たる感触を指先で感知する
そうしたら、素早くサッと股間からスティックを引き抜くのがコツです(尿の付けすぎを防ぐことができる)。
もしも尿が付きすぎたときは、スティックを上に傾けて余分な尿を後方にバックさせます。
もしも、スティックが尿線を横切らず、pH試験紙の上に尿滴が山盛りになったときは、スティックを軽く振って尿滴を払い落としてください。
数秒以内であれば、尿に溶出する指示薬は微量ですので、発色不良になりません。
とは言っても、散歩中の屋外検査で、pH試験紙への尿の付けすぎを気にしすぎるのは余り実際的でありません。 pH試験紙に性能限界があることですし(pH検査の基本参照)、ある程度の気持ちの妥協(いい加減さ)も必要かと思われます。
それでも充分に役に立つのです。紙コップなどの容器を使う面倒な採尿の手間を考えれば、尿線カット法のほうがはるかに楽で簡単です。しかも可愛い我が子(犬・猫)には全く苦痛を与えません。
さあ、これで自信をもって我が子の尿のpHチェックができるはずですが、その前に実際の尿チェックとはどんなものなのかいただきたく、ちょっと古くて恐縮ですが、犬の飼い主様6名からいただいたメール(愛犬家たちのpHチェック実践記)をご参考になさってください。